DIGA録画番組をシーン検索できるサービス「ミモーラ」

-おすすめシーンを表示し、Webから操作。月額315円


ミモーラのトップページ

 パナソニックは、同社のDVD/BDレコーダ「DIGA」シリーズ用のテレビ番組情報サービス「ミモーラ(MeMORA)」を14日から開始した。ミモーラは、月額315円の有料サービスとして展開。5月31日まではサービスお試し期間として、全サービスを無料で利用できる。

 同社のネットワークサービスは「録る」機能をディモーラに、「見る」機能をミモーラに集約して展開する予定。ミモーラの全機能に対応するDIGAは、2月発売の新ブルーレイDIGA(DMR-BZT900/800/700/600、BWT500/BRT300)。

 ミモーラは、テレビ番組の新情報や商品、店舗などの情報を独自に集約して、ユーザーに勧めたり、商品情報を知らせるなどの機能を搭載。ネットを使うことでテレビ番組の価値を情報価値を高めるサービスとして提案している。

 パソコンだけでなく、携帯電話からの操作にも対応。また、3月中にスマートフォン専用ページも用意する予定。IDはディモーラと同じくCLUB PanasonicのログインIDを利用する。


ミモーラ録画番組の特定のシーンを選んで再生再生ボタンが表示され、ミモーラから操作が行なえるのは、2月発売の新DIGAのみ
DIMORAとMeMORAの関係

 最大の特徴は、DIGAで録画した番組について、EPGの情報(SI情報)ではなく、人間が分析/分類した独自の番組関連情報を用いることで、録画済番組のシーン情報の検索や、商品、店舗情報が確認できるという点。例えばニュース番組の場合、通常は全編がジャンル[ニュース]となってしまうが、ミモーラではニュースの中のスポーツコーナーは、[スポーツ]や[選手名]などとして抽出し、検索可能となる。

 ミモーラのトップページに録画した番組のおすすめシーンを表示。「My ディーガヘッドライン」では録画した番組の中から、ユーザーにお勧めのシーンを自動的に表示。番組宣伝なども同時に表示するほか、CMの詳細情報なども分類/表示できる。


AKBで検索録画番組の検索範囲やシーン、シーン詳細、出演者、CM、本編などから選択できる携帯電話からの操作に対応

 指定したキーワードでDIGAに録画した番組の内容や出演者などの番組関連情報から、該当する番組シーンを検索可能。番組ごとに番組内容をシーンで区切られ、対応DIGAの再生操作が行なえるほか、番組で紹介された商品や店舗の情報も簡単にチェックできる。例えばニュース番組で「大丸 梅田店」が紹介されれば、大丸 梅田店のYahoo! マップを表示する。商品への購入リンクなど、今後他のネットワークサービスとの連携も強化予定。

 抽出した任意のシーンを選んで、ミモーラ上で「再生」ボタンを押すと、DIGAでそのシーンの再生を開始する。なお、2月発売のDIGA以前の機種では、再生ボタンは現れず、開始時間をミモーラ上に表示する。

番組内のテーマの区切りごとに分類。任意のポイントから生成できる番組に関連する大丸梅田店のYahoo!地図情報を表示

 なお、番組関連情報検索などのためのデータベースは、録画後にパートナー企業が人力で分類、タグ付けなどを行なっているため、番組終了の2時間後ごろを目途に詳細データが利用可能になる。パートナー企業は非公開。

 また、全番組に対応している放送局は首都圏のNHK総合と民放キー局で、その他の放送局は全国放送の番組にのみ対応する。CM情報に対応しているのは、首都圏の民放キー局のみ。

 シーン登録ワード機能も搭載。事前にキーワードを登録しておくことで、DIGAで録画した番組の関連情報から登録したキーワードを含むシーンを自動で検索。メールアドレスを登録しておけば、メールで検索結果を通知してくれる。対応DIGAではメールに記されたURLをクリックしてミモーラにアクセスして、簡単にDIGAに再生指示が行なえる。

 なお、ミモーラのスタートにあわせて、ディモーラについても一部機能が有料化される。具体的には、ディモーラにおける登録ワード検索/自動録画予約通知と、残容量通知、予約重複通知が有料となる。なお、料金はミモーラとディモーラの有料サービスで統合されており、両方使う場合でも、片方を使う場合でも月額315円。


(2011年 2月 14日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]