PS3「PlayMemories Studio」は1,500円で3月29日発売

-'12年以降のソニー製カメラ購入者には無償提供


PlayMemories Onlineの概念図

 ソニーは26日、PCやスマートフォン、タブレット、液晶テレビ、PlayStation 3(PS3)などで活用できる新しいクラウドサービス「PlayMemories Online」の追加情報を公開。PS3向けの動画編集・鑑賞ソフト「PlayMemories Studio」の販売を3月29日から開始し、価格も1,500円と発表された。さらに、2012年以降に発売されたソニー製カメラの購入者に、「PlayMemories Studio」を無償で提供するキャンペーンも実施する。

 「PlayMemories」サービスは、クラウドサービスの「PlayMemories Online」と、それに対応したソフトの「PlayMemories Home」、「PlayMemories Studio」、「PlayMemories Mobile」で構成されている。PlayMemories Onlineサービス自体は2012年春の開始予定だが、開始日は未定。静止画や動画を保存するオンライン上のストレージサービスを、ユーザーが5GB無料で使用できる事が発表されている。

 PS3用ソフトの「PlayMemories Studio」は、3月29日からPlayStation Storeで販売開始。価格は1,500円だが、30日間の無償試用が可能。また、2012年以降に発売された、ソニー製カメラの購入者に無償提供される。対象機種は以下のとおり。ビデオカメラも含まれるほか、一部、2011年発売のαやデジタル録画双眼鏡も含まれる。キャンペーンは3月29日~12月31日まで実施される。詳細は公式サイトに掲載されている


  • サイバーショット
    • DSC-HX200V/HX30V/HX10V/WX100/WX70/WX50/W630/W610/TX300V/TX66/TX20
  • α
    • α77/65/57、NEX-7/5N/C3
  • ハンディカム
    • HDR-TD20/PJ760/CX720V/PJ590/CX590V/PJ210/CX270
  • デジタル録画双眼鏡
    • DEV-3

 「PlayMemories Studio」は、PS3とUSB接続したカメラ内や、外付けHDDの動画・静止画を管理でき、撮影日時別のコンテンツ表示や、撮影場所の地図などを交えた表示が可能。さらに、PS3のパワーや操作性を活かした手軽な動画編集も可能になっている。

PS3用ソフトの「PlayMemories Studio」

 2012年1月以降に発売されるソニー製ビデオカメラ、デジタルカメラに付属するPC用ソフト「PlayMemories Home」は、撮影した画像や動画の管理や編集が可能なもので、ソフトから簡単な操作で「PlayMemories Online」のユーザー領域にアップロードする事もできる。PlayMemories Onlineだけでなく、FacebookやYouTubeへのアップロードも可能。

 従来のPicture Motion Browser(PMB)と置き換わるソフトとして展開するもので、PMBを既に利用しているユーザーは、3月27日から「PlayMemories Home」へのアップデートが可能になる。アップデートは無料。

「PlayMemories Home」

 PMBと「PlayMemories Home」の機能差として、Personal Spaceとの連携が強化されるほか、前述のようにPCに取り込まなくてもカメラ内の画像を閲覧したり、アップロードが可能になる。カメラ関連情報へのリンク表示も可能。さらに、外付けHDDのコンテンツが、より管理しやすくなるとしている。

 ただし、「PlayMemories Home」になる事で省かれる機能もある。具体的には、顔検索機能、ワンタッチディスク作成機能、アルバム名をつけて画像を書き出す機能(かんたん書き出し PCシンク)、Movie Tracer、PMB Launcher、Video Disc Copierが利用できなくなる。


(2012年 3月 26日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]