SCE、今秋からPlayStation Mobileを本格展開

-対応スマホなどに専用ソフト提供。ASUSも参加


PlayStation Mobileの概念図

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は15日、Androidスマートフォンやタブレットなど、オープンなシステム上で「プレイステーション」の世界を提供するPlayStation Mobile(旧名PlayStation Suite)向けの専用コンテンツを、今秋からPlayStation Storeで配信すると発表した。日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリアの9か国で開始し、順次対象国を拡大する。

 配信開始時には、ソフトウェアメーカー各社や、SCEワールドワイド・スタジオが制作したアクション・アドベンチャー、パズル、スポーツなど、約30のコンテンツをラインナップ予定。開発参入を既に表明している日本、ヨーロッパの56社のソフトウェアメーカーに加え、新たにアメリカのソフトウェアメーカーを含む29社の参入が決定したという。参加メーカーの詳細はSCEのWebサイトで公開(リンク先はPDF)されている。

 また、コンテンツ開発者に向け、PlayStation Mobile SDK正式版の提供を含む、開発サポートプログラム「PlayStation Mobile Developer Program」を、PS Storeの展開に続いて日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、香港、台湾の11か国・地域を対象に、順次開始。開発者は、SDKを利用して開発したコンテンツを、SCEとのライセンス契約(年間99ドル)締結すると、PS Storeを通してソフトを配信できるようになる。

 配信ソフトは、PlayStation Certifiedを取得したスマートフォンやタブレット、PlayStation Vitaで楽しむ事ができる。このPlayStation Certifiedライセンスプログラムに、新たにASUSTeK ComputerとWikiPadが参加する事も発表。ASUSTeKはASUS Padで、WikiPadはゲーム専用タブレットのWikipadでPlayStation Certifiedに対応するという。

 なお、PlayStation Storeでの専用コンテンツ配信開始に合わせ、ここれまでPlayStation Certifiedデバイス上で展開していた初代プレイステーションコンテンツの提供は、同日に終了される。



(2012年 8月 15日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]