Google、Android 4.1搭載「Nexus 7」発売。19,800円

10月2日から店頭でも。映画“購入”や電子書籍も


Nexus 7

 Googleは25日、日本において7型のAndroidタブレット「Nexus 7」を販売開始した。ストレージ容量16GBで価格は19,800円。3~5営業日で出荷するとしている。また、期間限定で2,000円分のGoogle Playコンテンツ購入権も付与される。

 10月2日からは店頭でも販売開始。販売店は、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ベスト電器、上新電機、コジマ、ケーズデンキ、エディオン。

 7型/1,280×800ドットのIPS液晶を搭載したAndroid 4.1(Jelly Bean)タブレット。ASUS TruVid技術により、鮮明さと輝度を向上しているという。外形寸法は198.5×120×10.45mm(縦×横×厚み)、重量は340gと薄型軽量で、CPUはクアッドコアのTegra 3 1.2GHz。製造はASUSTeK Computer。


Nexus 7Google NowGoogle Playでの映画「購入」にも対応した
側面下面にmicroUSBを装備ビデオ再生にも対応
Nexus 7の概要

 ストレージ領域は16GBで1GBのRAMも搭載。120万画素のカメラやNFC(Androidビーム)、IEEE 802.11b/g/n無線LANやBluetooth、GPS、ジャイロ、マイクなどを内蔵する。バッテリ容量は4,325mAhで、8時間のHDビデオ再生、10時間の読書/Webブラウズ、50時間の音楽再生に対応する。ヘッドフォン出力/マイク入力や、microUSB端子、スピーカーなどを装備。USB同期/充電用ケーブルやUSB壁かけ式充電器が付属する。

 「Google Play を楽しむために作られたタブレット」としており、Google Play上では数千の映画やTV番組、60万作以上のアプリやゲームを展開。また、25日からは電子書籍「Google Playブックス」も販売開始している。

19,800円Google Playの2,000円分の購入権も

■ 「日本の家電の第3フェーズにNexus 7」。シュミット会長

Google エリック・シュミット会長

 Nexus 7の発売にあわせて、Googleのエリック・シュミット会長も来日。Androidとモバイル・コンピューティングの成長について言及し、「日本においてもスマートフォンの普及が20%を超えた。モバイル・コンピューティングの革命が起きており、そして予想より早く進行している。人々は新しいテクノロジを過大評価しすぎ、この10年で何を変えてきたかは過小評価する。我々はコネクティビティが全てを変えることを知っている。“あらゆるものがつながる”のは夢ではない。ネットワークにより、デバイスが、生活が変わる」と、これからのデバイスのあり方を説明。

 シュミット会長は、「日本の家電においては、第3の“コネクティビティ(接続性)”のフェーズに入った。。日本では最先端の技術が発表されてきた。最初はハードウェアの革命。ウォークマンの時代だ。軽くて、ポータブルになることで、音楽がパーソナルなものになった。同様にビデオカセット(VCR)では、映画を自宅でも見られるようになり、映画を取り巻く経済、収益機会も大きく拡大した。一方で、時代を追うごとにハードウェアは複雑化し、必ずしも使いやすくなったわけではない。そこで第2のフェーズ、ソフトウェアの時代が来た。iPodはその一例で、多くのMP3プレーヤーが登場した。ソフトウェアが複雑性を整理した。そして、第3のフェーズ、ネットワークに繋がれたプラットフォームの時代に入る。ネットの上にあるコンテンツを自由に扱い、連続的な体験ができる。モバイル・インターネットというだけではない、パーベイシブ(どこでも)インターネットを実現する。この時代のデバイスは、電話であり、カメラでありGPSであり、音楽プレーヤーでもある」と説明し、その一例としてNexus 7を披露した。

 Androidにおいては、「毎日130万台の端末が新規登録されており、5億台以上がアクティベートされている」とし、フィーチャーフォン的な使い方ができる製品やウォークマンがAndroidを搭載していることなどを紹介。日本の特徴として店の中で使っている人が世界一多く、「クラウドベースショッピングという新しい体験が生まれている」とした。

 また、「テクノロジは、人々がやりたいことを実現するための手段であり、人を疎外するものではなく、役に立つものではないといけない」とし、Google Playにおける映画や音楽販売を紹介した。

Android製品マネージメント・ディレクターのヒューゴ・バラ氏

 Google Android製品マネージメント・ディレクターのヒューゴ・バラ氏は、NexusやAndroid 4.1の概要を説明。現在地やカレンダー、スケジュール、天気などの情報を場所や環境にあわせて表示するパーソナルアシスタント機能「Google Now」などをデモを交えて解説した。なお、日本におけるAndroidの出荷台数は前年比で3倍、アプリ配布は世界3位となっているという。

 また、25日からは日本において、Google Playムービーで映画のレンタルだけでなく、「購入」(セルスルー)が可能になり、ソニー・ピクチャーエンターテインメントとパラマウントが参加。さらに、「Google Playブックス」で、電子書籍の販売を開始し、Androidアプリなどで閲覧可能となる。


Google NowGoogle Playブックスもスタート

(2012年 9月 25日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]