アップル、UI刷新の「新しいiTunes」提供は11月に

「もう少し時間をかけ、11月末以前にリリース」


新iTunes

 アップルは、10月提供開始予定としていた、プレーヤーソフト「iTunes」新バージョンの提供を11月に延期した。

 Apple広報部では「新しいiTunesは当初の予想より長い時間がかかっており、望ましい状態に仕上げるため、もう少し時間をかけたいと考えている。劇的なまでに、よりシンプルですっきりとさせたインターフェースや、iCloudとのシームレスな統合が含まれる新しいバージョンのiTunesを、11月末以前にリリースできることを、楽しみにしている」とコメントしている。

 新iTunesでは、ユーザーインターフェイスを一新。よりシンプルになり、「ミュージック」、「映画」、「アプリケーション」と、探したいコンテンツのジャンルをクリックすると、それらが一覧表示される。

 ライブラリ表示のデザインも一新。iCloudとの統合を図り、iCloudにアップロードしてある音楽や動画などのコンテンツを、パソコンのiTunesからライブラリとしてアクセスし、再生できる。オンライン上のコンテンツには「ダウンロードボタン」が用意され、ローカルにコピーして、ネットワーク接続の無い場所でも楽しむ事ができる。

Mac、iPad、iPhoneで共通のUIを採用

 アルバムジャケットの一覧表示からアルバムを選ぶと、フキダシのような表示でアルバム内の楽曲情報を表示。アルバムのブラウズを途切れさせずに中身がチェックできる。小さなウインドウで音楽を再生する「ミニプレーヤー」には、次に再生する曲の確認ボタンが用意された。

 iTunes Storeも強化。iPadやiPhone、パソコンのいずれの端末から購入しても同じように表示され、動作するという。また、好きなアルバムやアーティスト、ジャンルを選ぶと、似たテイストを持つ曲をおすすめしてくれる機能を搭載した。Storeに「プレビュー履歴」機能も追加。一度プレビューした曲や、映画の予告編を簡単に探せるようになる。この履歴はiCloudに保存されるため、外出中にiPhoneでプレビューした曲を、家のパソコンのiTunesから簡単に確認したり、購入できるようになる。



(2012年 10月 31日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]