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ソニー、自社ビルの「ソニーシティ大崎」を1,111億円で売却

 ソニーは28日、所有している東京品川区・大崎駅そばのオフィスビル「ソニーシティ大崎」を日本ビルファンド投資法人と、国内機関投資家1社に譲渡したと発表。譲渡価額は総額1,111億円で、ソニーは譲渡関連費用などを控除した1,100億円の現金を28日に受領した。

ソニーシティ大崎

 ソニーシティ大崎の敷地と建物を、信託設定の上、その信託受益権を譲渡。2012年度第4四半期には、これに伴う約410億円の譲渡益を営業利益として計上する見込み。なお、別途締結された賃貸借契約に基づき、ソニーとそのグループ企業は今後5年間、引き続きこのビルを使用する予定。

 ソニーは、事業ポートフォリオの再編や資産の見直しの一環として、資産売却などを計画しており、今回の譲渡もその一環。1月には、ニューヨークにある米国本社ビルも売却している。

 今回の譲渡と、その利益計上の可能性は連結業績見通し発表時点においても想定されていたが、業績見通しへの影響については、現在精査しているという。

(山崎健太郎)