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【特別企画】世界的レーサー"モンスター田嶋"がGoProに惚れ込んだ理由

「GoProスタートガイド」出版記念

 世界的なレーサーであり、GoProの日本代理店「タジマモーターコーポレーション」の会長でもある田嶋氏は、2013年6月、自らがデザインし、多数のGoProを搭載した電動レースカー「E-RUNNER」に乗り、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム 2013」で優勝を飾りました。レーサー、そしてビジネスパートナーの視点から、田嶋氏にGoProの魅力を聞きました。

レーサー/株式会社タジマモーターコーポレーション会長 田嶋伸博(モンスター田嶋)

*本記事は、GoPro HERO3+発売前の取材内容に基づくものです

GoProスタートガイド

GoProスタートガイド

この記事は12月20日発売「GoProスタートガイド」(インプレスジャパン刊)の連動企画です。同ムックの中から、世界的なレーサーであり、GoProの日本代理店タジマモーターコーポレーション会長の田嶋伸博氏インタビューをお届けします。

スキーやサーフィンなど、アクションスポーツを撮る「アクションカメラ」として、テレビでタレントが頭に着けていたりする「ウェアラブルカメラ」として、注目を集める「GoPro」(ゴープロ)の、日本初の解説書が登場!

テレビ番組のロケや「空撮」での活用事例など、さまざまな現場で活躍するGoProをレポート。私たちの身近な場面でGoProの特徴を生かす撮影アイデアも紹介。GoProをとことん遊びつくす方法を、徹底解説します!

GoProスタートガイド
http://www.impressjapan.jp/books/1113102030
著者:日沼 諭史/川井 拓也/猪蔵

レーサーとして、代理店の会長として2つの立場でGoProと関わる

 田嶋伸博氏は1950年石川県生まれ。1968年に18歳でレースデビューし、1970年代からは海外のラリーに参戦。「モンスター田嶋」のニックネームは、オーストラリアの「サザンクロスラリー」に参加したときに、現地のジャーナリストが「日本からモンスタードライバーがやってきた!」と書いたことがきっかけとなり、定着したと言われています。

 1983年には、自身のモータースポーツ活動の経験を生かし、モータースポーツ愛好家の手助けができればと、モンスターインターナショナル株式会社(現在の株式会社タジマモーターコーポレーション)を創業。現在は自動車の販売や開発、多彩なカー用品などの取り扱いを手がけるほか、GoProの日本における正規輸入販売代理店も務めています。さらに、田嶋氏自身は再生可能エネルギーの研究や電気自動車の普及に尽力するなど、実業家としての活動も多岐にわたります。

 その一方で、レーサーとしての田嶋氏は、アメリカのコロラド州で毎年開催されるカーレース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」(以下、パイクスピーク)での戦歴が、特に有名です。

 パイクスピークはロッキー山脈の東にあり、1916年に第1回が開催された、長い歴史を持つカーレースとして知られています。標高約2,800mから約4,300mまでと、非常に標高差のある急な登坂(ヒルクライム)コースで、標高差のためコース内で気圧、気温、天候がめまぐるしく変わり、マシンに独特のチューニングが要求されるという点でも参加者を悩ませる、過酷なレースです。

2013年10月に開催された「MOTOR SPORT JAPAN FESTIVAL 2013」でのデモンストレーション走行にて、タイヤから激しく煙を上げながらドリフトするE-RUNNER

 田嶋氏は1988年から同レースに参戦。1995年には日本人初の総合優勝を達成し、2006年から2011年までは6年連続で総合優勝。2012年にはタジマモーターコーポレーションの社長の座を辞して、電気自動車普及協議会(APEV)の代表幹事に就任するとともに、同協議会の名を冠したチームから、自らの手で開発した電動レースカー「E-RUNNER」で出走。2013年には、電動自動車部門で優勝を果たしました。もちろん、そのマシンには多数のGoProが取り付けられ、過酷な山岳レースの状況を余すところなく映像に残しています。

 レーサーとして、また、代理店の会長として、2つの立場でGoProと深く関わる田嶋氏は、どこで、どのようにしてGoProと出会い、どのような経緯で現在に至っているのでしょうか。

パイクスピーク2010でGoProと出会い、すぐに「いろんな人に紹介したくなった」

 田嶋氏がGoProと出会ったのは2010年、5連覇がかかったパイクスピークでのこと。米GoProのスタッフが田嶋氏のマシンにいくつものGoProを取り付けていたのを見たときでした。「何が撮れるのだろう? と最初は思ったのですが、実際に撮影された映像を見て感激しましてね、これなら日本のいろんな人にもぜひ紹介したいなあと思いました」(田嶋氏)。

 田嶋氏が「これなら」と目を付けた点は、GoProの小ささ、映像の美しさだけではありませんでした。

「自分がずっと見たいと思っていた映像が映っていたんです。今まで、自分のレースの映像を見ようとしたら、プロのカメラマンに撮影してもらうしかありませんでした。ところが、GoProは自分が見たかった映像を、自分の手で撮影できるんですね。」

「私が見たかった映像というのは、テレビで流れるようなレースの映像だけではなくて、自動車の内部の、各部の動きです。パイクスピークで走るための自動車を作るときに、たとえばサスペンションの動きだとか、エンジン・モーター周りやターボチャージャーの様子だとかが、走っているときにどうなっているのか見てみたいという気持ちがありました。でも、従来は、そんなことのできる機器がなかったのです。例えばサスペンションの動きを見るにはタイヤハウスの中に入らないといけません。しかし、走行中のタイヤハウスに人が入ることは絶対にできませんし、カメラだけを設置するにしても、大きなカメラではダメです。レースカーが大きく重いカメラを付けてはパフォーマンスが落ちてしまいますから、軽くて小さくて、丈夫でなければいけない。そうした点をクリアしているGoProは、すばらしい製品だと思います」(田嶋氏)。

E-RUNNERのボディの、いたるところにGoProを搭載。田嶋氏が乗り込んだあと、スタッフが起動して撮影を開始します

 2010年のパイクスピークで、GoProのスタッフは、レースゲームの開発に使う映像を撮るためにGoProを設置していたのだそうです。ところが、田嶋氏はそれを見て、マシンのセッティングや開発に利用できるという可能性を見いだしたのでした。「自動車の細部を見たいと思っていたときに、あのカメラと出会って、しかもプロが撮るのではなくてオーナー自身が使えるということで、これはすごいものだと感じました」(田嶋氏)。

MOTOR SPORT JAPAN FESTIVAL 2013でのデモンストレーション走行の映像より(GoPro HERO3ブラックエディション 動画 1080p 30fps WIDE)

 この出会いを機に、同年のうちにタジマコーポレーションはGoProと日本国内における販売代理店契約を締結。GoPro HD HEROから始まり、HD HERO2、HERO3の普及に尽力し、日本のアクションカメラ市場の土台を築き上げていくことになります。

12台ものGoProを搭載して、さまざまな視点の映像を同時に撮影

 パイクスピークで田嶋氏が乗った「E-RUNNNER」には無数の平面ベースマウントが貼り付けられており、必要に応じてGoProを取り付けられるようになっています。これらのマウントは、GoProのスタッフが付けたものもあれば、TEAM APEVのスタッフが付けたものもあるとのこと。パイクスピークの決勝では、合計12台のGoPro HERO3ブラックエディションを付けた状態で走行しました。

 フロントスポイラーやマシンの両サイド、前後の様子がよくわかるコクピット頭頂部、コクピット内部などのあらゆる場所にGoProを固定。さらに、4つのタイヤにつながるサスペンションの動きを確認できるよう、それぞれのタイヤハウス内にも1台ずつGoProが配置されました。

 モータースポーツとGoProの相性のいいところは、いくつも挙げられます。まず、小型・軽量で、走りにおよぼす影響を気にせずに済むこと。人間の体に着ける場合には動きに多少影響を与えることもありますが、自動車の大きさとパワーであれば、影響はほぼ無視できます。

 また、ハウジングの防水・防塵性能が高いことから、タフなオフロードレースでも問題なく利用でき、田嶋氏が先に述べたタイヤハウスや、路面すれすれのローアングルなど、とてもカメラを構えられないような場所で、迫力のある映像を撮ることができます。比較的安価なので、カメラの破損やクラッシュなどの事態が起きても、それほど金銭面のダメージが大きくないことも、利点となります。

 それら多数の利点から、タジマモーターコーポレーションのスタッフによると、レースによっては参加する自動車の半数以上、ときには8割ほどがGoProを搭載していることもあるのだとか。

 リモート操作ができることも、カーレースでは重要です。田嶋氏が走るときには、チームスタッフが出走前に本体を操作して録画を行うことが多いそうですが、1人で走る場合にはスマートフォンのアプリを使うことで、車体のどこにGoProを付けていても、すぐに操作できます。また、ブラックエディションに付属するWi-Fiリモートを使えば、50台までのGoProを同時に操作することも可能になります。

 複数のカメラで同時に撮影した映像を編集することで、通常では撮影が難しい視点からの映像が次々と切り替わる、迫力あるレース映像を作ることができます。「いわばスタートからゴールまで、いくつもの目でずっと自動車の様子を見ることができるわけです。ほかのカメラでは、絶対にできないことですね」(田嶋氏)。

 こうした映像はエンターテインメント性が高いだけでなく、自動車のチューンアップや開発のためにも大きな価値があると田嶋氏は指摘します。例えば、4つのタイヤとサスペンションの動きを同時に撮影し、同時に見ることで、本来は同時に見ることはできない各部の動きを見て、動作の確認が可能になります。

GoProがYouTubeで公開している、パイクスピーク2013決勝のE-RUNNERの動画より。あちこちに設置したカメラを次々と切り替え、スタートからゴールまでの走りや、天候の変化を捉えています
The Electric 'Monster' Tajima - Pikes Peak 2013 Electric Class Winner

ベンチャーが世界の大手と勝負できるという点で自動車とカメラは似ている

 「私がやっている自動車と、GoProのカメラというジャンルには、よく似た点があります」と、田嶋氏は言います。

「機器としてのカメラそのもので、世界に名だたる大手カメラメーカーにGoProが勝つことは難しいでしょう。しかしGoProは、カメラから私たちが何を得られるのか、何のためにカメラを使うのか、ということに主眼を置いて開発しています。それが『アクションカメラ』というジャンルを作ることにつながり、アクションスポーツを楽しむ方々の支持をいただく結果になっています。ベンチャーならではの方法で勝負をして、カメラというジャンルの中で地位を築いたわけです。」

「実は、私がパイクスピークで乗った『E-RUNNER』は、私が自分で考えて作った自動車です。7歳のころに描いたスケッチが元なんですね(笑)。そのライバルは、世界に名だたる三菱自動車のものだったりするわけです(注:パイクスピーク2013の電気自動車部門で、三菱自動車『MiEV Evolution II』の増岡浩氏が田嶋氏に次ぐ2位、同じく『MiEV Evolution II』のグレッグ・トレーシー氏が3位)。」

パイクスピーク2013会場でのE-RUNNER
表彰台での田嶋氏

 自動車というジャンルの中でベンチャーが勝てる可能性があるのは、今なら電気自動車だということです。自動車もカメラも、やり方次第で、ベンチャーが大手と勝負できるジャンルだと言えるわけです」(田嶋氏)。

 ベンチャーだからこそできる思い切った新しさや、ニッチへの特化で勝負する。異なるジャンルながら、自らの考えとの共通点を、田嶋氏はGoProに感じていました。「GoProがほかのカメラメーカーをリードしているのは、カメラで得られるものをどのように定義して、それを実現するためにどのように製品開発し、いかにマーケティングするか、という連携のうまさだと思います」(田嶋氏)。カメラを売るだけでなく、「何を撮るか、どう楽しむか」の提案も行っているということです。

 確かに、アクションスポーツのプレイヤーには、GoProに「カメラでアクションを撮る」以上の感情面での価値を見出している人が多いようです。GoProを使えば、GoProを活用しているほかのプレイヤーのように、自分のプレイを美しい映像で残すことができる、仲間と映像を共有し、楽しい時間を増やすことができる。そうしたことは、GoProが目指してきた「カメラで得られるもの」であり、GoProがマーケティングに取り組んできた成果だと言えるのでしょう。

販売代理店の領域を超えたGoProとのパートナーシップ

MOTOR SPORT JAPAN FESTIVAL 2013で取材に応じる田嶋氏

 販売代理店であると同時に、レーサーとしてGoProのヘビーユーザーでもあり、またレースカーの開発にもGoProを使っているという立場から、田嶋氏は、GoProの開発に関してコメントをすることもあるそうです。

 「開発の協力というほどのものではありませんが…」と謙遜しながらも、「GoProの本社があるカリフォルニアに行って、次の製品についてエンジニアに無理難題を言ったりしています(笑)」(田嶋氏)。画質の向上、小型化、Wi-Fi接続による複数台の同時操作などを提案し、その場では不可能だと言われたことも、これまでに反映されてきたそうです。ビジネスパートナーでありユーザーでもある、総合的な視点からアドバイスできることが、説得力につながっているのかもしれません。「言いたいことを言わせていただける関係で、細かいことまですべて言うと、GoProのエンジニアたちはそれにチャレンジして、新しい製品を開発してくれています。今や、この小さなカメラの開発に100人以上が携わって、情熱を注いでいます」(田嶋氏)。

 最後に、一般のユーザーがGoPro使うときには、どのような使い方をおすすめするか、と質問すると、「どのようなものでも構いませんが、自分が見たいもの、映像として残したいものを考えていただければいいと思います。それがある方は、みんなGoProで実現できることを約束します」(田嶋氏)。

 田嶋氏は「自動車の各部の動き」を見たいと思っていたところ、GoProでそれを実現しました。コンパクトなGoProと多彩なマウントを使えば、どのようなものも撮影でき、映像として残すことができるということです。「われわれが目指しているのは、カメラを作ることだけではなく、"撮影可能なもの"を提供することです。何か撮りたいものがあるのなら、既存のカメラでは難しくても、GoProが必ず、それを可能にします」(田嶋氏)。

 GoProのマウントやアクセサリーは、純正品だけでもすでに50種類を超えています。自分の撮りたいものに合わせてマウントが選べるメリットを、大いに活用してほしいとのことです。

 「商品開発に終わりはありません。GoPro HERO3を改善したHERO3+が登場したばかりですが、HERO3+を使っていただくと『もっとこうなっていれば』という、さらに新しいテーマやニーズが出てくるはずです。ご要望をいただければ、私たちがGoPro本社に届けます。ぜひGoPro HERO3+をお使いください」(田嶋氏)。力強く、それでいながら大らかな口調で、田嶋氏は語ってくれました。

国内販売は毎年300%の伸び。米GoPro アジア販売担当マネージャーインタビュー

米GoPro アジア・パシフィック・インターナショナル・セールス・マネージャー アート・セルバンテス氏
手に持っているのは、取材時にはまだ日本で未発売だったGoPro HERO3+のサンプル

 田嶋氏の取材を行なったMOTOR SPORT JAPAN FESTIVAL 2013会場で、米GoPro(Woodman Labs社)でアジア地域のセールスを担当するアート・セルバンテス氏から、GoProの販売やマーケティングの戦略について聞きました。

--日本やアジアにおけるGoProの売り上げは、どのような状況ですか?

セルバンテス:アジアでのGoProの普及拡大は日本がもっとも大きく、2010年末に販売を開始してから、おおよそ毎年300%ずつのペースで売り上げが伸びています。日本に次いで市場の規模が大きいのは韓国です。

--日本の代理店として、タジマモーターコーポレーションを選んだ理由を聞かせてください。

セルバンテス:タジマモーターコーポレーションは以前から海外の商品を扱っていて、基本的なノウハウがありました。また、モータースポーツの会社なので、GoProといいパートナーシップを築けるだろうと。お互いに以前から興味もありましたね。私たちが海外の代理店を選定するときは、GoProをただのカメラ、電気製品として販売する企業ではなく、アクションスポーツと関係があり、使い方の提案ができる会社であることを重視しています。

--ここ1、2年で、日本でもGoProが爆発的に普及したと思います。そのきっかけはどこにあると考えられますか?

セルバンテス:大きなものでは、3つのポイントがあります。最初の1つは、パイクスピークでモンスター田嶋さんのチームのスポンサーをしたとき(2012年)。テレビ番組でもGoProが紹介されたりして、とてもいいPRになりました。

 もう1つは、2010年に日本国内で本格的に活動を始めてから築いてきた、販売店とのパートナーシップが実を結んだことです。家電量販店、スポーツ用品店、カー用品店などの皆さんの協力が、大きな売り上げにつながりました。

 最後の1つ、タジマモーターコーポレーションが国内のあちこちで開催してくれている、GoProのPRイベントの成果も大きいと考えています。

--新製品のGoPro HERO3+では、画質の向上、バッテリー駆動時間の延長が注目されるところだと思います。苦労した点や、アピールしたい新機能はありますか?

セルバンテス:バッテリー駆動時間は、実に苦労した点です。GoPro HERO3+では電池容量をアップさせただけでなく、ソフトウェア面でバッテリーマネジメントを最適化したことで、駆動時間を30%伸ばしています。今は残念ながら電池のテクノロジーが十分でないと思っていますが、将来的にはさらに向上させられるはずです。

 ほかでは、発熱を抑えるための工夫も行っています。駆動時間と同様に、発熱についても、GoPro HERO3で多くのご意見をいただいていました。この小さなボディの中で対応するのは難しかったのですが、電池とプロセッサーの発熱を抑えることで、問題を解決しています。

--HERO3+の次の、GoProの進化の方向性を教えていただけますか。また、動向が気になる他社製品はありますか?

セルバンテス:それにお答えするのは難しいですね(笑)。細かい情報はまだ話せませんが、GoProは常に1年後に出す製品を考え開発を行なっています。私たちは、もちろんGoProがナンバーワンだと考えていて、他社の動向はチェックしていますが、特にライバルとして意識している製品はありません。私たちはアクションカメラというカテゴリーを自ら作りましたし、そこで何をすればいいかは、私たちがいちばんよくわかっているつもりです。

--今後、アクションカメラ市場をさらに活性化させていくために、GoProとしてどういった活動が必要になると考えていますか?

セルバンテス:私たちは、誰もがGoProで簡単にプロレベルの映像を撮影し、自分で編集し、共有するという楽しみ方をもっと広げていけるようにできればと考えています。2013年の10月1日から、GoProでやりたいことを動画にして投稿してただく「How will you GoPro?」というキャンペーンを行なっています(注:募集は2013年12月4日で終了しています。キャンペーンページでは、応募された動画を見ることができます)。アクションスポーツだけでなく、子どもに付けたり、結婚式やパーティで使ったりと、GoProが普通のシーンで使われることも多くなってきています。集まったアイデアが共有されて、多くの方がもっとGoProを楽しんでくだされば、と思っています。

--ありがとうございました。

 田嶋氏は、自身が7歳のときに描いた自動車をE-RUNNERとして形にしました。GoProも、創業者であるニック・ウッドマン氏が考えていた「サーフィンをする自分の姿を撮るカメラ」を、実際に形にしたものです。この2つのエピソードを考え、セルバンテス氏の「ただのカメラ、電気製品として販売する会社ではなく、使い方の提案ができる会社であることを重視して代理店を決めている」という言葉を振り返ると、両社が深い共感をもとに提携しているのだと想像できます。

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(日沼諭史)